
この記事はポッドキャスト Episode 88:今の自分をつくった街、オーストラリアのバイロンベイ(12:49)の内容を書き起こし、読みものとしてまとめ直したものです。
僕は30歳ぐらいの頃、オーストラリアのバイロンベイという街に住んでいたことがあります。
暮らしたのは1年ぐらいです。
それでも、今の自分があるのはまさにあの街に行ったから。そう言えるくらい、大きな場所だったりします。
きっかけは、たまたま流れてきたインスタグラムのリール動画でした。
見たら友達なんですね。アカウントを持っていることは前から知っていたんですけど、フォローは返していませんでした。僕はフォロー返しとか、超絶適当なタイプなので…(汗)
その動画が、すごく気持ちよさそうにサーフィンしている映像だったんです。
ロングボードで、チルな波を緩やかに乗っていく。2〜3分くらいの超ロングライドです。場所はバイロンベイの「ザ・パス」というビーチでした。
懐かしいし、めっちゃいいじゃん。そう思って、久しぶりにバイロンベイのことを思い出していました。
オーストラリアにはワーホリで行きました。
最初に行き着いたのはサーファーズパラダイスです。ワーホリで行く人は、たぶんそういう所に行き着く人が多いと思います。体一つで行って、適当にフラフラしていました。
そのうち、バイロンベイという街がどうやら面白いらしい、と耳に入ってきたんですね。
音楽が盛んだと聞いて、当時音楽をよくやっていた僕は反応してしまいました。それで行ってみて、そのまま住むことになります。
バイロンベイには、ワーホリのような人が住みやすいシェアハウスが割とあったりします。そこのオーナーが、今日動画を見た友人です。
当時は本当にお世話になりました。
日本に帰ってきてからもたびたび会っていて、その友人が結婚することになったときには、フォトグラファーとして呼んでもらいました。5〜6年後に、もう一度バイロンベイを訪れることができたんです。
僕はサーファーでもなんでもありません。
軽くやらせてもらったことはあるんですけど、今でもサーフィンをやる気は全くないです(笑)
それでも、バイロンベイで見た景色と、サーファーたちの気持ちよさそうな感じは、今でも強く心に残っています。目に焼き付いているんですね。
特に、ロングボードでゆったり乗っていく様子が本当に好きです。ザパスでは3分ぐらいのロングライドができるんですけど、日本にはなかなかそういう場所がないのかなと感じています。
いつかそういうカルチャーにもっと触れられたらいいな、というのは夢としてあったりします。
ちなみに、バイロンベイは岬になっていて、その裏側にはワテゴス、さらに奥にはタロービーチがあります。タローズのあたりは中級者・上級者向けのサーフスポットです。
僕はサーフィンをしないので、そこでひたすら釣りをしていました。いい魚が釣れて、それも思い出深いんですよね。
バイロンベイは、人工物がかなり少ない街です。
マクドナルドのような、資本主義に侵された企業もかなり少ないです。大型のスーパー(ウールワース、通称ウーリー)が1店舗と、昔からあるサブウェイくらい。あとは個人店がそれぞれ営んでいる、そんな街だったりします。
できる限り資本主義に侵されないようにしよう、という取り組みがあるんですね。景観が壊れるから高い建物は建てない、というのもそうです。
僕が行った頃には、すでに観光地として大成功を収めているレベルでした。それでも当時は「バイロンベイってどこ?」くらいの認識だったと思います。
今では日本の雑誌にも取り上げられて、「バイロンベイと言えばここだよね」と言われるくらいになっています。
当然、街も変わっていっているはずです。でも、大切なものは変わらないようにしている。ローカルの人たちをとにかく大切にする、という考えが根本に流れている街なんです。
1年も暮らしていると、思った以上に多くのことが見えてきます。素晴らしい点はもちろん、問題だと思う点も見えました。
それでもやっぱり、バイロンベイは本当に素晴らしい街だと、今も思っています。
あの街から、僕は多くのことを学びました。
オーストラリアにはこんな街があるんだ。じゃあ日本には、こういう街がどれくらい存在するんだろう。
そう思って、日本の地方や田舎を見たくなったんです。それで四国・徳島にたまたま移住した、という経緯があったりします。
第二の故郷と言うと言い過ぎなんですけど、それに近い場所です。
僕はザパスで見るサンセットの景色が、めちゃめちゃ好きです。
小さい波でもみんな楽しそうにサーフィンしていて、その横でローカルのアマチュアミュージシャンが、海に足をつけてウクレレを弾きながら歌っている。
その人をオールドレンズで撮った一枚を、銀塩プリントにして部屋に飾っています。今、その写真を目の前にして喋っているくらいです。
撮ったのは、たぶん2017年ぐらい。友人の結婚式で再訪したときです。
そのときは「絶対にまたここに来たい」と懇願して、いきなり初日に「パスの夕日が見たい」と友人に頼んで連れて行ってもらいました。何回も通いましたね。
あの景色を見たとき、この景色を見るためにまたここに来られてよかったと、本当に思いました。
久しぶりに、またあの夕日を見たいなと思っています。今度は家族と行けたらいいな、と。
こういう話をしていると、懐かしくて少し違う気持ちになりますね…。今の自分につながる話は、また思いついたら話してみようと思っています。
🎧 この話は音声でも聴けます: Episode 88:今の自分をつくった街、オーストラリアのバイロンベイ(12:49)