
この記事はポッドキャスト Episode 90:自動化で時間ができた今、自由と選択を考える(13:23)の内容を書き起こし、読みものとしてまとめ直したものです。
時間を作ることには、はっきり言って大成功しています。
今までにないぐらい。もう、ありえないぐらいの大成功です。
AIのおかげでもあるし、僕がシステムを開発したおかげでもあるんですけど、とにかく自動化が本当に進んでいます。
朝7時に始めたその日のやるべきことが、9時に終わる。そんな日が出てきました。
もちろん、他にもやることはまだ全然あります。ただ、それは時間がかかることだったり、自動化ができないことだったり。終わらせるべきことは、すぐに終わらせられるようになってきたんですね。
それで、今まさに実感しているのが「時間を持て余している」ということです。
僕は散々、時間が自分にとって大切だという話をしてきました。じゃあ、そのできた時間を、本当に価値のあるものとして使えているのか。
答えは、やっぱりノーなんですよね…。
以前であれば、映像制作や記事の執筆といった、いわゆる仕事がありました。
降ってきた仕事をタスクとして処理していく。その対価としてお金をいただく。
どこか、そうやって時間を消費することに安心していたんじゃないか。これだけ時間が余ると、そんなことを感じます。
話しながら思い出したのが、旅のことです。
僕はたまに旅をしていたことがありました。旅をしたことがない方には伝わりづらいかもしれないんですけど、旅には確実に「自由」があるんです。
自由にもいろいろあると僕は思っています。7つとか8つとか、考え方次第ですけど、社会の自由、個人の自由、時間的な自由、選択の自由。そういういろんな自由を感じられるのが、旅の醍醐味だと思っています。
その一方で、自由になると、常に選択をしなければいけなくなるんですね。
会社員であれば、日々の仕事を選択しているように感じるかもしれません。でも、それはどこか誰かにコントロールされていて、限られた中で選んでいる部分が少なからずあると思うんです。
フリーランスでも、学生でもいい。本当に自由な立場になると、毎日毎日、どんなことに対しても選択を迫られます。
その選択の連続が、時には怖くなったり、辛くなったりもする。この選択でいいんだろうかと、悩んだりもします。
多くの人は、会社に守られている、小さなコミュニティや家族に守られている、そういうところに安心するような気がしています。みんなと同じ服装をしているから、同じ趣味を持っているから安心する、というのもあると思うんですね。
僕はあまりそういうタイプではありません。自由によって迫られる選択に、そこまで恐怖も感じない。
でも、そんな僕でも、その立場に立つとやっぱり少なからず感じるわけです。今がまさにそうです。
余った時間を、本当に有意義に使えているのか。今、それを自分に強く問いただしています。
なぜそんなに時間を作れたのか。考えてみると、影響を受けた人がいます。
僕はイラストレーターのみうらじゅんさんがすごく好きなんです。「ゆるキャラ」という言葉を作った方ですね。
その方が出した『「ない仕事」の作り方』という本を、15年くらい前だったかな、読んで大好きになりました。内容はあんまり覚えてないんですけど(笑)、とにかくパンチが効いていて面白かった。ラジオを聞いても言葉遊びが本当に上手なんですよね。
そのテイストを、僕にとって大切な「時間」に置き換えられないか。そんなことを考えていました。
みうらじゅんさんがそう言っているわけではないんですけど、影響を受けて僕が思ったのは、3割ぐらいで出すということです。
7割8割で完成させて出す、というのが一般的なのかもしれません。でも僕は、割と3割ぐらいでもう出しちゃう。出来はあまり考えずに、仕事でもそうしています。ダメなら修正していけばいい。
だから、完璧主義という人のことは全然理解ができません。性質上、たまに完璧主義者と間違えられるんですけど、全然そんなことはなくて。思考は基本的にゆるゆるで、ゴムみたいにのびのびです。
その方が、思考の振り幅がいいのかなと思っています。
ただ、美しくないものは全然好きじゃないし、嫌いです。その中に美しさがあればいい。幅は広く捉えているけど、徹底的にダメなものはダメ。自分の世界ではない。そんな捉え方をしているのかもしれません。
ゆるキャラという言葉を考えたのはみうらじゅんさんです。でも、その概念を作っていったのは、実は世間の人たちなんですよね。
彼は、あえてそこに余白を残したらしいんです。
余白があると、Aさんが「ゆるキャラってこういう存在なんじゃない?」と言い出す。Bさんが「いや、もっとこうあるべきなんだよ」と言う。それぞれのゆるキャラ像ができあがっていく。
そこで、言葉を作った本人は放っておく。放っておくと、ゆるキャラというものが勝手にどんどん大きくなっていく。ムーブメントって、基本的にそうやってできあがっていくものですよね。
それを深く理解した上での判断だったんだと思います。結果、ゆるキャラは大ヒットして、流行語にもなりました。
僕はこういう考え方に強く影響を受けています。
自由と選択の話につなげるなら、できる限り幅を持たせて選択していく。それが結構重要なのかなと思っています。
余った時間の使い方の答えは、まだ出ていません。
もし時間を作りたいという方がいたら、ぜひ気軽にコメントをください。受け身にならずに、自分から言葉を発して、つながれる人とつながれたらいいなと思っています。
🎧 この話は音声でも聴けます: Episode 90:自動化で時間ができた今、自由と選択を考える(13:23)