
この記事はポッドキャスト Episode 112:ノイズだった音楽がまた心に届く、AORと心の余裕(17:19)の内容を書き起こし、読みものとしてまとめ直したものです。
お風呂に浸かりながら、ポッドキャストを流そうとしました。
流した瞬間、その音がすごくノイズに感じたんです。もう、うるさいなと。
僕は車の中でも、ずっとポッドキャストを聴いていたりします。
誰かが喋っていることを情報の一つとして受け取って、そこから何かヒントを得る。ここ数年は、人の声を情報源にしてやってきました。
それが、この日は嫌だな、聞きたくないと思ってしまった。喋っていることも説教臭く聞こえて…。
それで代わりに流したのが、AORでした。
僕は10代の頃から、1990年代あたりからずっと音楽を聴いてきました。今は46歳です。
ギターから始まって、ドラムもやりました。それなりの技術がある人と初めて会って、「じゃあ合わせましょうか」と、その場で即興でセッションできるぐらいのレベルではあったりします。
楽器で、ある種の会話みたいなコミュニケーションが取れる。そこまでできると、プレイヤーとしても結構面白いんですよね。
聴いてきたのは、まずパンクやハードコア。オルタナティブロック全盛の時代でもあったので、ニルヴァーナやパール・ジャムも並行して聴いていました。
時代の移り変わりの時期だったので、ガンズ・アンド・ローゼズやボン・ジョヴィ、エクストリームのようなハードロックも。メタルならアイアン・メイデン、メタリカ。ナパーム・デスや、日本で言えばS.O.B.のようなグラインドコアまで聴いていました。
19歳あたりからは、ミッシェル・ガン・エレファントに興味を持ち始めました。ガレージロックですね。ブランキーもすごく好きになりました。
そこからロックンロール、ブルース、ジャズ、ソウル、ファンク、R&B。60年代のロックやビートルズ、プログレッシブロック、フュージョン。だいたい80年代ぐらいまでは、結構網羅して聴いてきた感じだったりします。
それだけ好きだったのに、ここ10年以上、まともに音楽を聴いていませんでした。
いつになったら、普通に音楽を聴くようになるんだろう。ずっとそう思っていたんです。
最近の音楽は、本当に全然知りません。たまに聴いても、心に全然届かない。
インスタグラムの広告で、古いことをやっているバンドを耳にすることもあります。でも、ニルヴァーナの焼き直しだなとか、フリーのカバーみたいだなとか思ってしまう。面白いことはやっていても、趣味の延長みたいに聞こえて、響かないんですよね。
だから聴く機会もなかったし、興味も持っていませんでした。
最近好んで聴いているのは、昔の音楽です。特に80年代あたり。
例えばプリンス。僕は最高に好きです。
マイケル・ジャクソンも近年、映画が公開されていたりしました。もちろんマイケルも非常に好きなんですけど、僕はどちらかというとプレイヤー側の人間なので、やっぱりプリンスに惹かれるんですよね。
マイケルは、ダンスとエンターテイメントで見せていくエンターテイナー。キング・オブ・ポップと呼ばれている人です。
対してプリンスは、完全にプレイヤー。ファンクを土台にした音楽を展開していく人です。ギターソロも構成もタイム感も、あらゆる部分が天才的で、いつ聴いても本当に素晴らしい。
当時、二人はライバル的なポジションにいました。年もほぼ同じぐらいで、くしくも亡くなった年も近い。マイケルを追うようにしてプリンスも去っていったのは、なんだか不思議な出来事でした。
それからAORも結構好きだったりします。
お風呂に浸かりながら聴いているのは、例えばTOTOです。トイレの便器のマークのTOTOから取ったとか取ってないとか、よく分からないですけど(笑)
ドラムでいえば、ジェフ・ポーカロ。早くして亡くなったドラマーですが、非常に素晴らしいグルーヴを持っていて、すごく大好きなんです。
彼のドラムを聴いていると心が落ち着く。それは昔からあったんですけど、その感情を最近また思い出しています。
AORは上質なサウンドで、柔らかみがあります。穏やかに心を落ち着かせてくれて、全然ノイズにならない。だから聴いていて気持ちがいいんですよね。
これが短期的に「ちょっと音楽を聴きたい」ぐらいのノリなのか、もっとずっと聴いていたい感覚なのかは、まだ分かりません。ただ、久しぶりに自分が音楽を求めている。それがちょっと懐かしいんです。
音楽を聴いても、別に生産性も何もありません。
でも、その生産性のないものに気持ちを落とし込めている。つまりは、心にちょっと余裕が持ててきているんだと思います。
僕はちょうど1年前ぐらいから、AIに結構悩まされていました。
それでも徹底的に触ってAIを理解して、AIを活用して社会的にアプローチしていくうちに、徐々に見える形になってきた。芽が出てきたんですね。
その芽が出てきたことで心に若干余裕ができて、音楽がまともに聴けるようになってきた。いつからかノイズになっていた音楽が、自然と心に受け入れられるようになってきたんです。
今週は、やるべき仕事もある程度一通り終えられています。雨続きで釣りには行けず、歯がゆいところもあるんですけど…。
空いた時間は、自分のクリエイティブ活動に当てるつもりです。例えばリール動画。手作業なら2〜3時間かかるものを、AIを使って30分とか1時間で作れるようにしたい。そうやって作ったものを、これから作りたい人たちに提案できる形にするのが、僕のある種の仕事なんじゃないかと思っています。
単に生産性を上げることが目的ではなく、根っこの部分をどう構築するか。そこを詰めていきたいんです。
ポッドキャストのBGMも、AOR寄りにしていたりします。80年代あたりのドラムの音が、本当にすごく好きなんですよね。
ただ、ずっとAORというわけでもないかもしれません。レタスというファンクバンドもすごく好きなので、そのレタスっぽい感じも作りたい。ロバート・グラスパーっぽい、ニューヨークのジャズっぽいものも、今ふと作りたいなと思いました。
J-POPは僕は全然よく分からないですけど、もっと深い世界観で音楽を聴いてみると、かなり面白かったりします。
このポッドキャストを聴いている時間があるなら、ぜひ音楽を聴いてみてください。
🎧 この話は音声でも聴けます: Episode 112:ノイズだった音楽がまた心に届く、AORと心の余裕(17:19)