
この記事はポッドキャスト Episode 59:【HL Fishing】防災としての釣りメディア(14:57)の内容を書き起こし、読みものとしてまとめ直したものです。
最近、友人にハイパーライトフィッシング(HL Fishing)のことを話していて、「このメディアの目的って何?」と聞かれたんですね。
そのとき、一言では説明できない感覚に陥りました。分かっちゃいたんですけど、自分でもあまりにも多くの機能を持たせているなと。
でもそれは、そもそも釣りというものがあらゆる部分を持ち合わせていて、何にでも横展開できるからだと思っています。
まず第一の目的は、シンプルに面白い釣りの情報を届けることです。
ただし、ふわっとした全国的な「日本の釣り」ではありません。徳島県に住む僕が、徳島でどんな魚を日々釣っているのか。
今はライターを募集していて、一人の方が参加してくださっています。富山の方なので、あのあたりの釣りの情報も届けられる。
そういう限りなくニッチな情報を、同じ釣り人の参考になるように届けるのが基本のコンセプトです。
名前の通り「ハイパーライト」というのが、サブのテーマとしてあります。ウルトラライトのもう先の先、次元を超えてライトに釣りをしていく、ということです。
釣りって荷物が多くなりがちなんですね。荷物が多くなると、移動距離が必然的に短く、狭くなる。そうではなく、もっと足を伸ばして冒険的に楽しもうじゃないか、と。
もうひとつは精神的な軽さです。隣の釣り人が魚をいっぱい釣っていて、自分は釣れない。だけど別にそれは勝ち負けの世界じゃない。釣りは遊びの世界なので、それでもいいじゃないか。もっと気持ちをライトにしていこう、という思いも入れています。
あとはB2B的な役目もあります。コンセプトをしっかり決めてこういう囲ったメディアを作りたい、という企業やメーカーがいたときに、まず相談に乗って制作を進めていく。HL Fishing自体がその実例になるわけです。
そして、あまり表には出していないけど結構でかい裏テーマが、防災だったりします。
近年、各地で大雨が降っていますし、熊本の方では地震で大変な事態になっています。能登の方も数年前の地震で、今でも辛い思いをされている方がいると聞きます。数年前に現地に住まれている方からお話を聞いたこともありました。まだまだ地震の前に戻ることができない、と。
僕自身は大きな災害被害にあった実体験はないんですけど、そういう声を聞くと非常に苦しい思いをします。
そんな中での防災、災害を事前に防ぐということ。これが実は、釣りをすることによって機能するんじゃないか、というのが僕の感じている可能性です。
釣りを単なる遊びとして捉える方も多いんですけど、もっと自然に寄り添った釣り、もっとワイルドな釣りを行うことによって、サバイバル知識の一部が得られるようになるんですね。実際、僕もそういうスタイルで釣りをするようにしています。
このあたりは語弊を恐れずに話したいと思います。
今は釣りメディアに出るなら必ずライフジャケットをつけなければいけない、という暗黙のルールのようなものがあります。法律では決まっていませんが。ただ僕は、それを100%守るようなことは全然していません。
「ここで溺れますか?」というシチュエーションのときに、ライフジャケットをつける必要は僕はないと感じます。それよりも大切なのは、水に落ちたときにどのようにして助かるのかを前提に、想定内に考えておくことだと思うんですね。
浅瀬での鮎釣りで、つける場合とつけない場合、どちらが安全だろうかとまず考える。暗黙の了解としてルール化してしまうことで、考えることができなくなってしまう場合が結構あるんです。その最たる例が、僕はライフジャケットだと感じています。
まず泳げるようになる技術を身につけることが大切ですし、その人の浮力にあった正しいライフジャケットを身につけているか、腰からすっぽ抜けないか、という突っ込みどころも山のようにあります。
ウェーダーを履いてライフジャケットをつけてウェーディングをして、本当に命が助かるかといったら、なかなか厳しいのではないかと思います。ウェーダー自身が非常に危険な存在だったりもする。であれば、ウェーダーをつけて釣りをすることが正解なのか、ということにもつながってきます。
つまりは、状況に合わせて自分がどうすれば危険性がないかを考えるところから始める。それがまさに防災ですよね。そういうことを啓蒙していくメディアに育てられたらな、と実は思っています。
ハイパーライトでは、ギアも非常に軽くします。
僕自身、X-Pacと言われるものとか、ダイニーマとか、最近だとウルトラ200Xという非常に頑丈な生地を使っているんですけど、これが非常に軽くて丈夫で、防水なんですね。
例えばコットンの生地を着ていたら、水に落ちたとき沈みやすい。それに対してこういうものを身につけていれば、遊泳力が残っていて助かる可能性が上がる。濡れても全く水を吸収しないので、そういう安全性も確保できます。
そういうことを本気で提案できるんじゃないかと思っているんです。
正直、ライフジャケットの話は、有名なアングラーが言ってしまえば非常に問題になる一言です。僕は有名なアングラーでもなく、1アングラーでしかないので実害はないと思うんですけど(笑)。
でもこういうことを、いつかどこかで大々的に話せたらいいのかなと思っています。今は釣りの情報メディアとして機能させつつ、裏テーマの防災に、今後何かしらアプローチしていきたいですね。
🎧 この話は音声でも聴けます: Episode 59:【HL Fishing】防災としての釣りメディア(14:57)