
この記事はポッドキャスト Episode 65:写真現像ソフトを自作中(12:05)の内容を書き起こし、読みものとしてまとめ直したものです。
僕はAIのMaxプラン、月3万5千円くらいのプランに入っています。
トークンは毎週火曜の夜にリセットされるんですが、僕はだいたい20%くらい残すんですね。で、火曜になると「残ったぶんで何しようかな」と考える余白があったりします。
昨日がまさにその火曜日で、思いつきで動画編集ソフトを作ってみようとしたんです。そこで「ちょっと待てよ、動画編集の前に写真現像ソフトいいな」と思って、AIに投げてみました。
そしたら30分くらい待ったら、なかなかいい感じのものが仕上がってきたんですね。「これはいいじゃん」と思って、そのまま2時間くらい開発を進めました。
ライブラリ機能と、写真を現像する機能。この2つで、「普通の現像ソフトとして使えないこともないかな」というところまで持ち上げることができました。
写真のことを全く知らない人は、ここまで意味がわからないと思うので少し説明します。
写真には「現像」という概念が必ずあるんですね。iPhoneで何気なく写真を撮っているときも、コンピュータ処理が自動で走って、JPEGというものに勝手に圧縮されています。あれはコンピュータが勝手に現像しているんです。
それをコンピュータに任せるか、自分でやるか、という話です。
僕はプロのフォトグラファーとして活動もしているので、RAWデータというもので撮っておいて、自分の手で現像することで、自分のスタイルで写真を表現しています。昔で言う、暗室に入って光のない部屋で現像する。あれをデジタルでやっているということですね。
そのためのソフトが、アドビのLightroomだったりします。
自作してみてわかったのは、逆にLightroomのすごさでした。長年やっているアドビだけあって、歴史の重みみたいなものをすごく感じます。僕が2時間で作った現像ソフトとは、さすがにレベルが違う。
ただ一方で、思うんです。PhotoshopやIllustratorの機能って、多くの人は本当にごく一部、そのソフトが持っている性能の1割か2割程度しか使っていないと思うんですね。
僕自身もそうです。Illustratorはその程度だし、Photoshopはグラフィックを作ることがほぼないので0.5割くらいしか使っていないんじゃないかな。Premiereはバリバリ使っているので8割くらい。After Effectsは苦手で2〜3割程度です。
要は、本当に使い込む人以外、そんなに機能はいらないんですよね。
だったら、自分のスタイルに合わせたものを自作してライトに使う。現像ソフトに限らず、そういうことができる時代なんだなと、すごく感じています。
このポッドキャストでも何度か話していると思うんですが、僕は脱アドビを目指しています。
Affinityというソフトへの乗り換えも検討したんですが、現実的に無理だなと思いました。僕は写真を一気に100枚くらいバーッと現像することがあるので、ライブラリ機能がないと本当に使いづらいんです。Affinityはそこが向いていなくて、1枚1枚現像しなきゃいけないような構造でした。
だから「最悪、月1500円か2000円くらいのLightroomプランで運用すればいいか」と考えていたんです。
でも今回、自作の現像ソフトにもライブラリ機能を持たせてみて、「これがもうちょっといい感じになったら、自作でいいかな」と思い始めています。
課題もあります。これまでLightroomで作ってきたプリセットを試しに乗せてみたんですが、やっぱり同じように色が出ないんですね。そこは結構歯がゆい。
だったら、自分専用の現像ソフトに、専用のプリセットを作っていけばいいかな、と思い始めているところです。
実はこれまでも、自分専用のツールをいくつか作ってきました。インタビューの音声書き起こしソフトとか、思いつきを投げたら構成をある程度考えてくれるネタ帳とか。それらを統合して、僕は自分専用の「OS」と呼んでいたりします。
その一部として試しに写真現像ソフトも作ってみたら、思いのほか作れた。機能ではアドビに到底及ばないけれど、現像できなくもない。
AIを使って現像ソフトが作れる、そんな時代に突入したんだなと思っています。
🎧 この話は音声でも聴けます: Episode 65:写真現像ソフトを自作中(12:05)