B-side of Shine a Light

企画の考え方

伝わる形は、
つくる前に決まっている。

実際にお渡ししている企画の考え方を、そのまま公開しています。 発注を検討する前の、判断材料としてお使いください。 社内で共有していただいて構いません。

01

なぜ「つくったのに伝わらない」が起きるのか

映像ができた。パンフレットもできた。サイトも新しくなった。 それなのに、何も変わらない。

よくある話です。そして、たいていの場合、つくったものの質が低かったわけではありません。 起きているのは、もっと単純なことです。見た人が、次にどこへ行けばいいのか決まっていなかった。

映像は人の心を動かします。ただ、動いた心には行き先が要ります。 「いい町だな」と思った次の瞬間に、その人が開けるドアがない。 だから、感動はその場で消えます。

制作を発注するとき、私たちは「何をつくるか」から話し始めがちです。 映像にするか、冊子にするか、サイトを直すか。 けれど順番が逆で、先に決めるべきは「受け皿」のほうです。

02

受け皿から逆算する

考える順番を、こう入れ替えます。

  1. 最後

    その人に、最終的にどうなってほしいのか。 移住の相談に来てほしいのか、商品を一度試してほしいのか、 「来年も来よう」と思ってほしいのか。ここを一つに絞ります。

  2. その手前

    そこへ行く直前、その人は何を見ているのか。 窓口の電話番号か、詳しい記事か、他の人の実際の声か。これが受け皿です。ここが空のまま入口だけ作っても、人は落ちません。

  3. 入口

    受け皿まで連れてくるのが、映像や写真の役目です。 ここでようやく「何をつくるか」が決まります。

この順で考えると、つくるものが変わることがあります。 「映像を1本」の相談から始まって、映像は短いものを3本にして、 代わりに受け皿となる読み物を用意したほうがいい、という結論になることもある。

逆に言えば、受け皿を持たない制作会社は、この提案ができません。つくれるものが映像だけなら、答えは映像にしかならないからです。

03

最初の3ヶ月で、何をするか

実際にご一緒する場合、はじめの3ヶ月はこう進みます。 撮影に入るのは、たいてい3ヶ月目です。

1ヶ月目|聞く
担当の方だけでなく、現場の人にも会います。 資料に書かれていることより、資料に書かれていないことのほうが大事です。 この段階では、まだ何をつくるかは決めません。
2ヶ月目|決める
誰に、最終的にどうなってほしいのかを一つに絞り、受け皿から逆算した設計をお出しします。 ここで「つくるもの」が確定します。 当初のご相談と違う結論になることもあります。理由も含めてお話しします。
3ヶ月目|つくりはじめる
撮影・執筆・実装に入ります。 企画した人間がそのまま現場に立つので、 2ヶ月目に決めたことが、途中で薄まりません。

04

この考え方が向かない場合

正直に書いておきます。次の場合、私に頼むのは最適ではありません。

  • 納期が1ヶ月を切っている。設計に時間を使う進め方なので、短納期では持ち味が出ません。 撮って編集するだけなら、もっと速い会社があります。
  • つくるものがすでに完全に決まっている。仕様が固まった発注は、それを得意とする制作会社のほうが安く、速い。
  • 大規模な同時展開が必要。分業しないぶん、一度に抱えられる件数は多くありません。 全国規模のキャンペーンは代理店の領域です。

逆に、まだ何をつくるか決まっていない段階でご相談いただけるほど、 できることが増えます。いちばん困っているときが、いちばん相談のしどきです。

続きは、お話ししながら。

ここに書いたのは考え方だけです。実際にどうするかは、 その土地とその人たちを見ないと決まりません。 まずは一度、オンラインで聞かせてください。

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